付箋ワークで価値観を共有する
家庭というチームでうまく動くには、まず「同じ地図」を持つこと。
とはいえ、夫婦や家族でも「片づいている/片づいていない」「捨てる/捨てない」の基準は驚くほど違います。
付箋ワークは、お互いの価値観やモヤモヤを可視化し、家族全員が納得できる共通の地図を描くための第一歩です。
この付箋のワークはビジネスの現場で使われる改善手法、
TOC理論の「思考プロセス」という手法を応用したものになります
10年以上にわたって様々な企業の改善をこの手法で行ってきました。
今回この手法を家庭用に応用してブラッシュアップして活用しています。
よくある課題

〇「なんでこんなモノを置いておくの?」とケンカになる
〇夫婦で片づけの基準が合わず、話し合うたびにすれ違う
〇片方だけが家事を抱え込み、不満がたまっていく
付箋ワークの進め方

1. UDE(望ましくない結果)の書き出し
日常の「なんか嫌だな」「しんどいな」というモヤモヤを、付箋に1枚ずつ書き出します。
例)「洗濯物がたたまれない」「探し物ばかり」「片方だけが大変」など。

2. 原因と結果をつなげて構造を描く
付箋を並べながら「なぜそうなるのか?」を話し合い、矢印でつなぐように因果関係を可視化します。
家族の不満が「構造的な課題」として浮き彫りになります。

3. 反転ワークで理想(DE)を見える化
「洗濯物がたたまれない」→「洗濯物がその日のうちに片づく」「探し物ばかり」→「家族全員が場所を共有できている」
こうして出てきた理想像が、家族の共通ゴールになります。
得られる効果

〇家族の“心の中”が可視化され、ケンカが減る
〇「どうしたいか」の基準を共有でき、納得感が生まれる
〇家事の分担や収納ルールがスムーズに決まる
〇家族全員で合意形成した“理想の家庭像”に向かって動ける
まとめ
付箋ワークは、見えない不満や価値観を「見える化」し、家族で共通の地図をつくるための第一歩。
このプロセスを経ることで、家の中が整い、家族の心も整っていきます。
